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食べかけのチョコレートとピスタチオ
diary photo 気温の高い時期は朝食用に買ったバナナの房がすぐに熟してしまう。そこで、皮が黒ずんでしまった数本でバナナケーキを作ることにした。
 ボウルにバナナをつぶして卵とメープルシロップとミルクとオリーブ油などの液体を混ぜる。もう一つのボウルにソルガム粉、日本では高黍粉と呼ばれるが、それにベーキングソーダを混ぜる。グルテンフリーの高黍粉は小麦粉のような粘りはなく、オイルだけではボロボロと崩れてしまう。つなぎのための水分調整には多少コツがいるけれど、パウンドケーキを作るとさっぱりした素朴な味わいの食感になる。
 粉を液体に混ぜ込む。型に入れて185°Cのオーブンで30分ほど焼く。今回は食べかけのチョコレートとピスタチオがあったので、焼き上がりに砕いて載せたら、予期せぬ色の相乗効果で …crumbs becoming even more beautiful. 凝った感じの出来栄えになった。夏は冷蔵庫で冷して端から薄く切り分けて食べる。

8月10日
diary photo いつもの年ならば、そろそろカヴェルネ・ソーヴィニヨンの食べごろかしらと胸躍るはずだった。
 ところが今年は収穫しようと紙袋を開けてみたら、このところの日照り続きのために、実はほどんど枝になったまま枯れていた。少し水分の残る、いわゆるレーズンくらいの熟した粒をつまんで口にすれば、ぶどうエキスがギュッと詰まった芳しさと、なんともいえないぴりっと発酵した甘みがある。もしもこれがぶどう畑の広さほどの収穫があれば、さぞや素晴らしいワインができることだろうと褒めちぎり...醗酵といえば、そうだ、このあいだ覚えたばかりのレーズン酵母を作ってみようとひらめいた。
 グラスに水を入れて2房分を浸してみた。ぶどうの皮が泡に覆われて、これは期待できそう。ラップしてキッチンの暗がりに置いた。朝に夕に枝の先を上下に振ってひと混ぜすること本日は3日目の朝、おお、美しい。色もだいぶ出てきた。
 鼻を近づけてみれば歴としたカヴェルネ・ソーヴィニヨンの香りがする。

8月20日
diary photo 毎朝のコーヒータイムにひと粒のショコラボールクッキーを食べる。30粒くらいずつ焼いておいて残り一粒になったらまた作る。
 ショコラボールクッキーには、大好きなチョコレート屋さんのショコラ・ショを材料にしていたけれど、最近オーガニックのカカオパウダーを見つけて買ってみた。ちょっと舐めてみたら、苦みと少しの酸っぱさとカカオの香りがもわ〜んと広がってゆく。あ、これ良さそうだな。このカカオを満喫するためには、乾いたものよりも、ヌガーみたいなガトーショコラというか、ブラウニーよりもしっとりした質感がふさわしいかもしれない。
 材料はココナッツミルクとカカオパウダーに、生のナッツを砕いたものとロールドオーツとアーモンドパウダーを加え、メープルシロップで甘みを調整した。ボウルに材料を入れて混ぜて型に入れて125°Cで60分。焼き上がったらシナモンシュガーをふりかけて切り分け、冷やしてから食べるが気分。そろそろ夏の終わり。